【感想】ルミナスウィッチーズ第10話「故郷の空」感想・小ネタ記事:あの黒い鳥って? 使い魔とウィッチの関係とは?
ワールドウィッチーズ-レポート・コラム-
アバン
1944年10月
リベリオンでの公演を終えてブリタニアに戻ってきたのは10月。ブリタニアのヘストン空軍基地に戻ってきたルミナスウィッチーズを迎えてくれたのは、かつてお世話になった村の人たちでした。
村長さんも、さぞ鼻が高い事でしょう。
詩人・ミラーシャ
「未だ、わが青春!」
「あー、懐かしい!ブリタニアの匂いね!」
第1話終了時点ではさらばわが青春と言っていた彼女でしたが、またブリタニアに帰ってきた時にこう表現しましたが、詩人だなぁw ルミナスウィッチーズの作詞担当なだけありますね。
Aパート
Liberation of Galia
これは……どう見てもリネット・ビショップ軍曹である。
リネット・ビショップ
ブリタニア空軍所属のウィッチで階級は軍曹(※当時)。第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズのメンバー。優秀なウィッチを温存したいブリタニア空軍の意向で501JFWに配属された新兵である。
ウィッチを多く輩出したブリタニアの名家にして、ロンドンにデパートを持つ裕福な大商人の家であるビショップ家の8人兄弟姉妹の真ん中として生誕した。
ガリア解放後は同部隊に所属していたペリーヌ・クロステルマン中尉とともにガリア復興に従事する。
一般人の視点からすれば、ブリタニアから送られた新人ウィッチが伝説の501部隊に配属されてガリアを解放するのですから、めちゃくちゃプロバガンダに使われそうなシチュエーションですよね。実際には戦力を割きたくなかったので新人を送っただけなんですけど。
ガリアはワイン用ぶどうの名産地でもあるからかな。
大忙しのルミナス
ガリア解放により忙しくなったルミナスウィッチーズの面々。移動中も魔法力を発動している状態なので疲れるはずである。
特にエリーは今回のノルマ。……などと呑気に食べ物を食べるヒマもないほどメインに活動しますが、これはガリア出身のウィッチだからゆえ。
テレビじゃないからセーフ。ガリアが解放された感想も彼女の本心ではないように見えますがはたして……
12月の凱旋記念式典
歌を歌うステージよりも広報活動の方が多くなっている現状でしたが、なんと12月にガリアで開催される記念式典にルミナスウィッチーズも参加できるかも!?
ワールドツアーをやってあれだけ盛況であれば出られるのも不思議ではありませんが、記念式典であれば誰か知ってるキャラも出てきそうな予感。
ジニーがモフィを仲間のところへ返したい理由
偶然基地の格納庫で出会ったエリーとジニー。話題はモフィの調子の話になりますが、早くモフィを仲間の元に帰してあげなきゃと言うジニーに対して、モフィがジニーのそばにいることを気に入っていたとしたら本当に帰りたいと思っているのかなとエリーは尋ねます。
実はエリーはガリア出身者ということもあって、ガリア視察の任務が入っていました。ネウロイに蹂躙されたガリアを見るのがある意味で怖い気持ちもあり、ブリタニアでの任務が忙しいことをいいことにガリアの状況を知ることを避けていたのです。
ジニーがモフィを仲間の元へ返したいという理由は実は語られていませんでした。自分も何故ジニーはそうまでして仲間の元へ返したいのかが分からなかったのですが、今回ジニーの口から語られたのは「モフィの将来のため」でした。
偶然出会ってしまった自分とモフィ。モフィと出会ってたくさんの歌と出会って、ルミナスウィッチーズのみんなとも空を飛べてとても楽しかったけれど、自分と過ごすことでモフィの将来を奪っているのではないかと感じていたジニーは、モフィを元の故郷に戻して未来を選ぶ力になりたいと考えたんですね。それは「選んだ」のではなく「たまたま」の出会いだったから。
しかしジニーは不思議な女の子ですね。少なくとも13歳の女の子がこういう境地にたどり着いているのがすごいですよ。普通だったら楽しいからいいやって思うところだし、モフィがそこまで嫌がっていないのであればなおさらそういう発想にはならないものですが。
それこそ他のウィッチたちがウィッチになったのも「選んだ」のではなく「たまたま」ですし。
ジニー転属
怪訝そうな表情で書類を見つめるグレイス隊長のもとを訪れたのはルミナスの母・グレスリーさん。
なんとジニーに転属の話が入っており、それがグレイス隊長の浮かない表情の理由だったわけですが、グレスリーさんの力でなんとか転属までの帰還を伸ばしてガリア凱旋記念式典まではルミナスウィッチーズとして活動できるようにしてもらうのでした。
まぁチェリャビンスクでの活躍で503部隊には少なくとも能力はバレるでしょうし、見習いでルミナスに所属していただけなので、来るべき時が来たということでしょう。
ユングフラウ Ju52
ストライクウィッチーズでも登場した恒例の輸送機です。ワールドツアーでは搭載される物量と航続距離の関係で爆撃機のランカスターが使用されていましたが、ブリタニアからガリアに移動する程度であればJu52で十分でしょう。
ユングフラウ Ju52
ユングフラウ社が開発したカールスラントの標準的輸送機。最大速度も遅く、航続距離も短かったが、離着陸距離が短く、サッカー場程度の広さがあれば離着陸が可能だったので、近距離の簡単な輸送や連絡用として多用された。
パリの惨状
ネウロイの手でがれきの山と化したパリ。皮肉にも我々の世界では人類同士の戦いであったことから、花の都・パリは戦火から免れることができましたが、ネウロイにはそういった感情がありません。
▼ストライクウィッチーズ第1話冒頭でネウロイの攻撃によって崩されるエッフェル塔。
アイキャッチ
お気持ちになるエリーさん。
アイキャッチは、ああいう安っぽいお土産品当時もあったんかな~と調べて描きました。あったみたいです
— 島田フミカネ fantia https://fantia.jp/fanclubs/319092 (@humikane) September 13, 2022
Bパート
記録撮影
記録撮影のため撮影班とパリの街を散策する任務をこなすエリー。キミたちガリア出身者の気持ち考えたことある? ここは柱の立方から察するにパンテオンかマドレーヌ寺院のどちらかかな?
こちらはセーヌ川にかかるポン・ヌフ橋。
遠い日の思い出
瓦礫の山に立つリオを見て思い出したのは、かつての思い出。
過去篇で今回のノルマを達成しましたが、子供の頃から一緒だった猫。リオとは違った毛並みですし、他の子たちにも見えているので精霊ではなく普通の猫のようですが、親しくしていたようです。
ネウロイにより戦場と化したガリアから避難を余儀なくされますが、エリーは故郷に猫を置いて避難することに。そして避難した先で野戦病院の看護婦となったエリーはアイラと出会います。
エリーがウィッチになった時
これは……「空に誓うから」のPVにもあったシーン!
そんな中、アイラの病室に迷い込んだ猫の精霊がリオでした。リオと出会い、そしてアイラの使い魔であるフィンが見えるようになったこの時、エリーはウィッチの力を発現するのでした。
なぜこのタイミングでリオが見えるようになったのかは分かりませんが、ウィッチの力に目覚めるタイミングは突然なのが普通なので、珍しいことではないのです。(※ケイズ・リポート2巻参照)
しかしこのタイミングでの魔法力発現だったことから、エリーは戦うウィッチにはなれなかったのです。時は1941年。エリーはまだ13歳ですけど、ガリアが陥落したことで軍も混乱していたからかな。飛ぶだけでも普通は結構な訓練が必要ですからね。扶桑の某ウィッチがおかしいんですよ、アレは。
ルミナス10話
— 島田フミカネ fantia https://fantia.jp/fanclubs/319092 (@humikane) September 13, 2022
解説するような小ネタはない…のですがエリーに関して
「遅すぎた」という独白。
年齢的なことより「ウィッチとして銃を取って祖国解放のために戦うぞ~~」というある意味無邪気な信念、希望を持てなくなってる、そういう意味での遅すぎた、ではないかなあと個人的には思ってます
なんでも器用にこなして、周りもよく観察してて、聡すぎる面もあるエリーだけど、そういう諦念を持ってしまっている、という点では、誰よりも「ポンコツ」だったのかもしれません。幸あれ。
— 島田フミカネ fantia https://fantia.jp/fanclubs/319092 (@humikane) September 13, 2022
わが身と私財をすべて奉げたペリーヌのメンタルが強すぎなんですね
そしてエリーとアイラがなぜ音楽隊に入ることになったのかは結局今回も分からずじまいでした。これは次週かなぁ。
かつての記憶を思い出したエリーは、グレイス隊長に思い出の場所に行かせてほしいとお願いするのでした。
その頃ブリタニアでは
ブリタニアでは残ったメンバーで広報活動中。エリーの気持ちを案じているメンバーたちですが、自分たちでガリアの人たちを元気にしたい!と気合十分な様子。
それにしてもこのカットとかなかなか遠近感が狂っておりますな。頑張れシャフト……!
一方モフィはなかなか体調がすぐれない様子でジニーも心配。そんな様子を見ているアイラは実はジニーの転属の話を聞いていたようで、リーダーとしての覚悟を決めつつあるようです。頑張れアイラ……!
故郷の空
ネウロイの瘴気によって生物が住めなくなっていたはずのガリアの土地に、水鳥が戻っていました。それはかつてエリーが見た「故郷」の景色。もしかしたらあの猫も……
上記画像は最初期の設定ですが、ガリアに関しては記載されているブラウシュテルマーだけでなく、巣本体からも瘴気が発生していたと思われます。
基本的には巣から瘴気が発生しているのですが、巣から生成されたネウロイを巣よりも離れた場所でも活動できるように、巣以外の場所でも瘴気を発生させるのがブラウシュテルマーの役目だったりします。
エリーにしか見えないコクチョウ
そんな中、エリーの近くにやってきた大きなコクチョウ(黒鳥)。驚くエリーでしたがグレイス隊長は何が起きているのか分からず。ということはつまり……精霊ってコト!?
それよりもグレイス隊長はやっぱり使い魔たちは見えてないんですね……。普通の人と違って使い魔がいたウィッチだったので見えてたらなと思いましたが、やっぱり見えないのか……。
ウィッチが魔法力を失っていく過程は他作品でも描かれていましたが、仲良しだった使い魔がいなくなり、また見えなくなるというのもなかなか悲しくて儚いですね……。
コクチョウがエリーに近づいていたのは、エリーが持っていたモフィの羽根が気になっていたからでした。羽を受け取ったコクチョウは空に飛んでいきますが、それはエリーの仲間たちがいる方向!?
君の故郷
空に消えていったコクチョウの羽根を拾い、帰ろうとするエリーの耳にあの鈴の音が……!
これまで感情を表に出さなかったエリーの感情が爆発する瞬間……!
この涙は、会えてうれしい涙と、置いていってゴメンねと申し訳ない涙の2種類が混ざっているんだろうな。この猫はすっかりお母さん猫になったようで、その様子を見たエリーは猫と別れを告げます。ここがこの猫の故郷だから。
私の故郷
おかえりなさい!
……ただいま。
あぁ、俺ルミナスウィッチーズの9人が大好きなんだ俺……。9人がキャッキャウフフしてくれるだけで俺は……
コクチョウの群れ
エリーから貰った「預かりもの」を見たモフィが向かった先には、エリーがガリアで出会ったコクチョウとその群れ。
モフィとコクチョウの羽根が互いに共鳴しあった時……おい、嘘だろこの展開……!
突然の別れ
モフィ、ありがとう。出会ってくれて。
モフィも、モフィの空を見つけてね。
大好きだよ。
/ノ ヽ、_\ r ⌒j
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ジニーがモフィを空に返した時、モフィの身体が成体になった!? モフィはコクチョウの使い魔だったのか……。
コクチョウ
カモ目カモ科ハクチョウ属に分類される鳥類。「ブラックスワン」とも呼ばれる。
オーストラリアに生息する固有種。オオハクチョウなどのように渡りを行わず、季節や環境の変化により移動を行う漂鳥である。
幼鳥は羽毛は白色でくちばしは黒色、成長するにつれて羽毛が黒くなり、くちばしは赤褐色から赤色へと変わっていく。虹彩は褐色。乾燥期に湖沼の水が少なくなると水を求め、数百羽の群れになり移動を行う。夜間飛翔することが多い。
イギリスには1700年代に移入された。以前は黒い白鳥などいない存在とされていたが、実際に生息していたことをきっかけに「常識を疑うこと」「物事を一変させること」のような意味合いを持つようになった。
言われてみればヒナは白毛だな……。ジニーはガリア陥落の頃にモフィと出会っていましたが、それはネウロイの瘴気によって住めなくなったことでブリタニアに渡ってきたからでしょうか。
まだ幼かったモフィが、幼い状態で使い魔となったことで本来成長に使われるはずだった魔法力がため込まれていたとか、移動する際には夜間飛翔をする特性から魔導針を備えているのかとか……色々と妄想が捗りますが、今はそんな場合ではないのです。
まとめ
は? は????????
エリーの故郷を想う気持ちに涙してたら、ジニーとモフィがお別れしちゃったんですけど!!?!???
まぁ管理人は金曜日発売のニュータイプで、10話でジニーが魔法力を喪失するというインタビュー記事を読んでしまったので結末は知っていたのですが、知らない人からすればもっと衝撃的だったことでしょう。というかニュータイプは掲載時期を間違えたよね。
ジニーが転属する話もありましたけど、使い魔を失った今、彼女はウィッチですらないので元の一般人の生活に戻るわけですが……基地近くの牛乳屋で働きながらルミナスのみんなとこれからも絡んでくれないかなー……。まぁとはいえ何とかなるでしょう。……なるよね?ねっ?
そういえば、モフィのネーミングは鳴海さんが名付け親だったはずで、モフモフから連想したものだと思う…
— 島田フミカネ fantia https://fantia.jp/fanclubs/319092 (@humikane) September 13, 2022
のだが、終盤の展開をまだ伝えてない時期に「モーフ(変身)」ともとれるものになってるのは偶然ながら面白い
モフィの名前について言及が!💡🙌🐦
— 鳴海まい (@mai_narumin) September 13, 2022
フミカネ先生のおっしゃる通り語感重視で色々調べてたのですが、実はギリシャ神話の夢の神”Morpheus”からも少しもらってます🙆♀️
でもまさかモーフともかかっているとは思ってなかったです!!!🫢
凄い偶然…きっとなるべくしてなったんですね…モフィ…#L_witch
使い魔がいなくなる=ウィッチじゃなくなる?
ちなみに第1話の時点でミラーシャが使い魔を仲間のもとに返したらウィッチじゃなくなると言っていましたが、使い魔と契約解除=ウィッチではなくなるは正しいのでしょうか。
ウィッチと使い魔について
ウィッチが魔法力を発現するにあたって、重要となるのがパートナーの使い魔の存在である。使い魔はウィッチと契約し、魔法力の強化、コントロールなどのサポートを行なう。
使い魔との契約は、魔法力をもつ少女のおしりに使い魔が触れることで成立するといわれているが、詳細は不明。
魔法力の発現時には、ウィッチの頭部と臀部に使い魔の特徴が現われる。
また、ごくめずらしいパターンとして、使い魔が世代交代するという事例が存在する。
第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」のハンナ・マルセイユ大尉は大鷲の使い魔と契約していたが、1942年、出撃中に使い魔が消失、空中で魔法力のコントロールを失い、墜落している。現在は初代大鷲の子供と契約を結んでいる。
鳥類の使い魔と契約したウィッチは飛行能力に優れるなどのジンクスも数多くあり、その原理はまだ解明されていない。
ワールドウィッチーズイマジナリーノートより
この設定であれば、使い魔はあくまでもウィッチの魔法力を強化、コントロールする役目であることから、使い魔との契約を解除したジニーもまだウィッチではあると思うのですよ。
マルセイユのように、使い魔が力を使い果たして死んでからも使い魔の子供が2代目として契約した例もありますし、使い魔がいなくなったからといって再びウィッチになれないわけではないんですよね。ただこの時にマルセイユは「飛べない」と発言しているので、ウィッチとして力を最大限に発揮するには使い魔の存在が必要不可欠ということでしょう。
魔法力は持っているけどウィッチとして活動できなくなる≒ウィッチではなくなるってことかな。でも契約を解除しただけで精霊が見えなくなるというのは別の要因な気がします。それこそジニーが少女⇒大人になったってことなのかも?
モフィがおらず、何やらジニーの後ろには整理された荷物が……行かないでェ!
最後の展開が衝撃的すぎましたが、エリーはこれまでみんなの前では見せなかった表情の変化が見えたのがよかった。それをルミナスの皆の前では出さないというのもエリーらしくて好き。でも帰ってきた時顔赤くしてただいまって言うところとかちょっと漏れちゃってて可愛いよね。いい……。
EDテーマの各キャラゆかりのカットで、エリーだけ唯一ルミナスの拠点なのも今回の第10話を見るとなるほどなと思う。うーん細かい。
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